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セキュリティとプライバシの、近くて遠くて近い関係

日本クラウドセキュリティアライアンス 業務執行理事
勝見 勉

数日前、ちょっと興味ある調査レポートを見つけたので、ご紹介します。タイトルは”How IT and Infosec Value Privacy”というもの。直接訳せば「プライバシにとってITと情報セキュリティはいかなる価値があるか」となります。ちょっと私の思いも加味して、このようなタイトルに変えてみました。

調査は、IAPP(International Association of Privacy Professionals)とTRUSTeが2015/12~2016/1に実施したもので、550人以上の専門家に対するアンケート調査結果をまとめたものです。専門家の内訳は、プライバシ関係が65%で、ITと情報セキュリティを合わせて35%の比率です。

ここで、この両者って、そんなに厳密に区別されているものなの?という疑問が、早くも湧くかもしれませんね。はい。多分この調査の主対象であるアメリカでは、あるいは多分ヨーロッパでも、両者はかなり別のものとして認識されているようです。調査内容を紹介していくと、ちょっと垣間見えてきます。でも、日本では、「プライバシ」と「個人情報」を余り区別して考えてないですよね。そして情報セキュリティと言えばほとんどの場合、個人情報漏洩対策がイコールのイメージになっている、っていう感じがしませんか?この辺からして、日本の感覚は違うのだと感じています。

ちょっと脱線ですが「個人情報」には「個人識別情報」と個人に関わる「機微情報」または「秘密情報」(まとめてほぼイコールプライバシ情報)とがあります。個人識別情報は、一般的には、個人と社会との接点で個人を識別するために必須の情報で、必要に応じて提供し、提供を受け、開示し、伝達し、記録されます。これを拒むと、社会生活はなかなか厳しいことになります。

一方で、個人識別情報といえども、他の情報と組み合わさることでプライバシ情報に転化します。ここが個人情報のややこしいところですが。例えば電車の定期券を買うのに、氏名住所生年月日などを提出します。個人識別ができないと定期券は発行できないからです。一方、氏名住所と、どこからどこまでの定期券かを組み合わせると、その本人の居住地域や勤務先の所在地がある程度推測できます。この辺からプライバシに関わる要素が出てくるので、電鉄会社は定期券の発行情報を、管理すべき情報として扱う必要が出てくる訳ですが。一方で、この両者が結び付くことで、落とした定期券が持ち主に戻ってきたりすることも可能になるので、やたら匿名化すればいいというものでもない、というところも、理解できると思います。

閑話休題。この調査はまず、「プライバシと情報セキュリティは重なる部分も別々の部分もある。ちょうど鎖の輪か、「ベン図」のように」と言っています。では両者は組織の中でどのように協業できるのか?ここから調査の問題意識は始まる訳です。(ところで日本では、両者が別のチームになっている組織ってかなりまれだろうとは思いますが。。。)

一番鍵となる質問「情報漏えい事故への対策として何が重要ですか?」に対しては、総合1位の答えは「プライバシチームとセキュリティチームの間のコミュニケーション」でした。第2位には「インシデントレスポンスへのプライバシチームの参加」となり、両者間の緊密な連携が最重要視されています。更には、情報漏洩対応専任チームの設置も重要度大となっています。プライバシとセキュリティが別のチームであったり、セキュリティ(インシデント)でなく「情報漏洩対応専任」チームの存在であったり、日本の実情とは大きくかけ離れた、先進的取り組みの実態を見る思いですね。

また、データを最小に保つことや、データの棚卸しとマッピング、つまりどんなデータがどこにあるかを把握しておくことも、対策チームに次いで高い重要度スコアを得ています。更に、社員に対する教育とトレーニングも重要視されています。教育とトレーニングを分けて考えるところも、示唆に富みますね。単に知識を注入する「教育」だけでは不十分で、それを実践に移せる、いざという時現場での対応に活かせるための「トレーニング」の大切さへの認知が浸透していることを伺わせます。

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(*https://iapp.org/resources/article/infographic-how-it-and-infosec-value-privacy/ から引用)

さて、もう一つの興味深い分析をご紹介しましょう。「情報漏洩対策の強化に、事故経験と規制当局の関与のどちらがより影響がありますか?」…こちらの答えは意外にも、日本の事情と似た結果になりました。すなわち、事故経験よりも規制当局の関与の方が効果があるという結論になったのです。

事故を経験した結果では、対策重点は余り変わりませんでした。チーム間コミュニケーション、従業員や役員のトレーニング等々。一方、規制当局との何らかの接触を経験した場合は、プライバシ対策費を増加させたり、チームを増強したり、プライバシープログラムの充実を図ったりしています。当然にも規制当局との関係強化に動く一方、意外にも、個人のプライバシ資格取得や、外部の専門家の活用には余り積極的になっていない、との分析結果が紹介されています。

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(* https://iapp.org/resources/article/how-it-and-infosec-value-privacy/ から引用)

より詳しい内容を知りたい方は、以下のサイトにアクセスしてみてください。フルレポートが載っています。また要約版サイトへのアクセスも載っています。

https://iapp.org/resources/article/how-it-and-infosec-value-privacy/

アメリカでは、プライバシ対策の認知は日本より浸透しているようです。そしてその面では、規制当局の存在や関係構築に対する意識も強いようです。日本はどのように成熟していくものやら。やっとプライバシーコミッショナーも置かれたところなので、これからなのかも知れません。

ドイツに学ぶ科学技術政策

日本クラウドセキュリティアライアンス 業務執行理事
諸角 昌宏

今年のCSA Japan Summit 2016(5月24日開催)では、テーマを「サイバーフィジカルセキュリティを支えるクラウドセキュリティ」とし、IoT、Industry4.0、およびそれらを支えるクラウドセキュリティについて、欧米の動向、日本の状況、CSAおよびCSAジャパンがどのように取り組んでいるかを幅広くお伝えすることになりました。Summitに向けて、Industry4.0、はたまたドイツで何故Industry4.0が始まり成功しているのかを知りたいと思ったところ、ちょうど、2月26日の「21世紀構想研究会」において永野博氏の「ドイツに学ぶ科学技術政策」という講演を聞くことができましたのでその内容をレポートする。

  1. ドイツとは
    まず、ドイツという国がどのような状況なのかについて、科学技術の観点から触れました。

    • ハイテク産業の輸出額が着実に伸びている。特に、ミドルテク(中規模の会社の技術)の伸びが非常に高い。これは、Industry4.0が中小企業の輸出を支援する政策、つまり、中小企業が負けないように新技術を支援しているところが大きい。
    • GDPに占める輸出の割合が、ドイツは日本の2.7倍。日本が14.6%なのに対して、ドイツは39.2%。
    • 近代的な大学として、教育と研究を一体的に推進している。これにより、国民国家に貢献できる人材育成を行い、大学が社会における知識生産の最大の拠点になるという新しいモデルを実現している。
    • 首相のリーダーシップ(メルケル首相)で、教育を支援している。研究、イノベーション、創造性のみがドイツの生活水準を維持できるという考え方を持っている。メルケル首相が注目されているが、その骨格を作ったのはシュレーダー首相で、ドイツが悪い時代であった1990年代に「アジェンダ2010」を作成し、2010年を目指した戦略を立てていた。これが、現在のメルケル政権下のドイツとなっている。
    • 研究・イノベーション協約が連邦と州政府で結ばれていて、健全な財政かつ研究/教育への投資が約束されている。
    • ハイテク戦略を2006年から進めている。IoTは、ドイツでは2005年から進められている。2012年になって新ハイテク戦略として「デジタルへ対応する経済と社会」というIndustry4.0イニシアチブとしてスタートし、これがドイツでの最優先課題となっている。最近IoTが騒がれているのに比べて、10年以上前からIoTを促進している。
    • 産学公連携のシステムは世界で傑出している。新しい政策の決定を、政治家と科学者が一緒になって行っている。自分たちが社会を作っているという意識が高い。
    • 国を挙げてPhDを養成している。
  2. 日本への示唆
    上記のようなドイツの状況を踏まえての日本に対する提言として、いくつか挙げられていたが、その中で印象に残るものを以下に記述する。

    • 知的なものへの敬意を示すことが必要ということで、研究/教育に対する充実した投資が必要。また、政策の作成に当たって、政治家と科学者が同じテーブルで協議していくように、自らが社会を作っているという意識ができるようにしていくことが必要。
    • 強いリーダーの存在が必要。ドイツでは、戦後の首相の数が8人で、強いリーダーシップのもと政策を行っている。
    • 社会全体が若手を信頼するという発想をもち、若者を大事にする教育をおこなう。
    • 若い人に外を見る環境、世界を見る能力を植え付けるようにする。
    • 生涯教育ができる体制が必要。IoTでは、産業構造の変化により今まで行っていた仕事自体が変わらなければならなくなる。これに対応できるように生涯教育を整備する必要がある。

以上のように、Industry4.0を着実に進めているドイツには、国として力強い背景があることがわかった。今後の日本を考える上で、多少なりとも参考になれば幸いである。

以上

 

欧州の社会課題解決型イノベーションと個人データ保護 ~第19回CSA勉強会

日本クラウドセキュリティアライアンス
諸角 昌宏

1月25日に行われた第19回CSA勉強会では、「欧州の社会課題解決型イノベーションと個人データ保護」ということで、笹原英司氏に講演していただいた。今回は、勉強会としては初めて「特定非営利活動法人横浜コミュニティデザイン・ラボ」との共同開催ということで、いつもとは違った交流を行うことができた。

ここでは、勉強会で解説された内容をいくつかトピック的に記述する。なお、内容について笹原氏にレビューしていただいた。

  1. EUにおけるeHealthの考え方
    EUにおいては、イノベーションのベネフィットと個人データ保護のリスクのバランスを図ることが政策目標となっている。EUでは、国境を超えたヘルスケアが日常的なため、複数の国で利用されることを前提としつつ、eHealthによるイノベーションの成果を社会課題解決のためのソリューションとしてパッケージ化して海外に輸出することによって、雇用創出や経済発展につなげようとする考え方が一般的だ。このようなEUの発想は、日本にとって参考になる点が多い。
  2. EUにおける個人データ保護
    EUの方が米国等に比べて、個人データの対象範囲が広く、かつ、厳しくなっている。ただし、あくまでもイノベーションと消費者保護のバランスを取りながら、時代の経済政策と共に変化している。 昨年(2015年)、新たに「EU保護規則」が合意された。従来の「指令」が「規則」に代わったことにより、すべてのEU加盟国に一律適用されるものとなった。ちなみに、「指令」の場合は、EUが定めた共通ルールに基づいて各国が具体的な対応策を決めることになる。これらの動きと同時並行で、IoTやBigDataのセキュリティ/プライバシー保護に関するルール作りも進んでいる。
  3. デンマークの医療
    デンマークは、電子政府/オープンデータ基盤を非常にうまく利用している。高い普及率の電子カルテシステムをベースに、ナショナルデータベースを構築・運用しており、これに基づいた分析データが様々に利用されている。これは、国民共通番号制に基づくデータの収集および利活用を、中央政府と地方政府、市民、企業が協働することで実現しており、その背景には、子どもの時からの教育重視の姿勢がある。デンマークの教育では、社会参加意識を非常に重視しており、市民参加を誘発するように教えられている。たとえば、デンマークで電子投票を行うと90%以上が投票するということである。また、ノーマライゼーションの原則があり、障害者と健常者が区別されることなく社会生活を共にするという意識が徹底されている。このような文化が根付いているデンマークでは、個人データの収集と利活用が全国民参加の上で実現できている。
  4. 日本におけるデジタルヘルスラボ・プロジェクト
    演者が関わっている活動の1つとして、デジタルヘルスラボ・プロジェクトがある。これは、デジタルハリウッド大学大学院と横浜市が協業して行っているもので、「デジタル」+「医療・健康」の分野で起業またはサービス開発を支援し、その「実装」を本気で追究している。通常、ビジネスモデルの検討で行き詰るのは、お金の問題等で実装ができないということが多い。このプロジェクトでは、実装を追求することで企業およびサービス開発を支援していくということである。医療系のサービス開発に際しては、個人情報保護やセキュリティ対策が常につきまとうので、早期から取組を始める必要がある。
  5. CSAは何をやっているか?
    EUとCSAの協業活動として、以下の2つを進めている。

    1. Cloud Security Alliance Privacy Level Agreement WG
      EUのレベルでの個人情報保護のチェックリストを作成し、米国のクラウドベンダーがEUでビジネスを行うためにどうすれば良いかを記述したドキュメントを公開している。これには、従来のセーフハーバー対策も含まれており、今後は「プライバシーシールド」への対応がテーマとなる。
    2. SLA-Ready
      EUの活動の一環として、中小企業向けの振興策としてのクラウド利用に対して、どのようなSLAであればセキュリティが担保できるかの検討を行っています。SLA-Readyについては、以下のCSAジャパンブログで触れているので、こちらを参照していただきたい。 http://cloudsecurityalliance.jp/newblog/2015/02/13/sla-ready%e3%81%8c%e3%83%a8%e3%83%bc%e3%83%ad%e3%83%83%e3%83%91%e3%81%a7%e7%99%ba%e8%b6%b3/

さて、上記のようなEUにおける個人情報の扱いを踏まえて、日本が今後どうなっていくのか。グローバルの視点に立って、我々も考えていく必要がある。また、「Privacy Level Agreement WG」や「SLA-Ready」の内容については、日本にも適用できる部分も大きいので、いろいろと検討を進めていきたい。

以上

CSA Japan Congress 2015 盛況裡に閉幕

一般社団法人日本クラウドセキュリティアライアンス 業務執行理事
勝見 勉

11月18日(水)、日本でのCongressとしては2回目の開催となるCSA Japan Congress 2015が開催されました。朝から空模様があやしく、午後からは雨になった中、140人の多数にご参加いただきました。運営スタッフ、講演者、プレス関係などを入れると170名を超え、ほぼ会場キャパシティ一杯になるという盛況でした。

今回の「目玉」は日本情報経済推進協会(JIPDEC)・情報セキュリティマネジメントセンター、高取敏夫参事による特別招待講演「ISMSをベースにしたクラウドセキュリティ~ISO27017の最新動向」です。クラウドに特化した初めての国際標準規格であるISO/IEC27017の正式リリースがもう間もなく、という時期に、この27017に基づく、ISMSのクラウド情報セキュリティに関するアドオン認証の創設という話題を中心にお話し頂きました。このクラウドセキュリティアドオン認証は、11月16日にJIPDECから発表されたばかりの、湯気がホカホカ立っているような情報で、世界に先駆けてクラウドのISMS認証を制度化するという画期的なものでした。受講者の多くもこの解説を目当てに参加されたものと思われます。27017そのものが日本の提案を基に日本主導で開発が進められたという意味でも、ISO/IECベースの国際標準化の歴史の中では画期的なことでした。クラウドサービスの開発では世界をリード、と言えない日本も、クラウドの最大の関心事であるセキュリティに関しては世界をリードする立場に立っていると言えます。その意味で世界最先端・最新の情報に接することができて、聴衆の皆様共々、感慨深いものがありました。

Japan Congress 2015のもう一つのテーマは、新しいクラウドセキュリティ技術でした。中でも特別テーマ講演にお招きしたヤフー株式会社上席研究員の五味秀仁氏からは、「FIDO-次世代認証方式とクラウド」というタイトルで、クラウドにおけるユーザ認証に親和性の高い、パスワードレスの認証スキームであるFIDO(Fast IDentity Online)について紹介と解説を頂きました。この他にスポンサー講演、ゲスト講演、パネルディスカッション等を通じて取り上げられた新しい技術トピックとしては、CASB(Cloud Access Security Broker)、SDP(Software Defined Perimeter)、コンテナ、トランスペアレントな暗号化、27018(クラウドにおける個人情報保護)が挙げられます。

クラウドはコンピューティングプラットフォームとして広く定着する方向を見せています。昨今のサイバーセキュリティ脅威や情報漏えいに対する管理・防御を考える時、専門家により安定的・トラブルレスの運転が期待でき、セキュリティ管理も充実しているクラウド環境は、ITに多くの予算と人材を割けない中小企業こそ、積極的に活用すべき社会的リソースと言えます。そしてそのセキュリティは、技術面からも、マネジメントシステムの面からも、ますます充実していくことが期待できます。今回のCongressは、こういった流れを明確に打ち出し、理解を深めるとともに、そのための最新トピックを盛りだくさんに提供する素晴らしい機会になったと言えると思います。

更に付け加えるならば、冒頭の日本クラウドセキュリティアライアンス会長・吉田眞東大名誉教授のご挨拶では、春に開催するSummitが発信の場と位置付けられるとすれば、秋に開催するCongressは「クラウドのセキュリティについて多面的に取り上げ、最新の情報を提供し、クラウドとセキュリティのベンダ、サービスプロバイダ、インテグレータ、ユーザ、関係機関が一堂に会し、クラウドを取り巻くセキュリティ課題を議論する 」場である、と整理されました。多士済々のスピーカと、パネルも含むプログラム構成はこれを十全に体現したと言え、充実した一日を、多くの関心高い人たちと共有できたと思います。

おわりに、最後まで熱心に聴講いただいた受講者の皆さまと、設営・運営スタッフ、そしてたいへんバリューの高いプレゼンを頂いた講演者の皆さまに、この場をお借りして感謝の意を表して、Congressレポートのブログのまとめにしたいと思います。どうもありがとうございました。

 

IAMの最新動向 ~第16回CSA勉強会

日本クラウドセキュリティアライアンス
業務執行理事 諸角昌宏

9月25日に行われた第16回CSA勉強会では、ID管理に焦点を当ててエクスジェンネットワークス株式会社 江川淳一氏と日本ビジネスシステムズ株式会社 宮川晃一氏に講演していただきました。非常にわかり易くまとまった内容で、最新のID管理の背景、状況、そして、今後の動向について説明していただきました。ここでは、その要点をピックアップして書いていくが、ID管理の奥の深さに対してうまく伝えられるかどうか、いささか心もとない。2週間後くらいに一般公開される本勉強会の資料をぜひご覧いただいて、理解を深めていただきたい。

  1. ID管理とクラウド
    クラウド利用の拡大に伴い、クラウド上に機密情報を置くことが増えている。そのため企業のセキュリティ・ポリシーも変化してきている。今までは、ファイアウォールの中でのポリシーであったが、クラウド利用により機密情報がファイアウォールの外に出ていることを前提としたポリシー設定およびセキュリティ対策が必要となる。このような状況においてID管理として必要となるのが連携(フェデレーション)技術で、機密情報の一部を社内(オンプレミス)に残してセキュリティを守り、必要最低限の情報のみをクラウドに移行するという方法である。ID管理としてIdP(Identity Provider)とRP(Relying Party)を置き、IdをIdPで一括管理していく。このIdPをオンプレミスに置くかあるいは信頼できるクラウド事業者に置くことで、ID情報の機密を守っていくことになる。
  2. プロビジョニングの必要性
    個人ベースであれば、ID情報の登録、変更は容易に行えるが、企業となると一括して事前登録や変更が行えることが必要になる。また、共有を必要とするシステム(スケジューリングや営業支援など)では、属性情報などを事前に配布しておくことが必要である。また、IDライフサイクル管理や内部統制対策としての統一したID管理としてプロビジョニングが必要になる。
  3. 認証基盤システム
    以上のように、企業としてはID管理の基盤を必要とする。その理由は以下の4点である:
    – ユーザ利便性の向上
    – 管理効率の向上
    – 管理品質の確保
    – セキュリティリスクの低減

    では、実際にどのような基盤を用意するかであるが、以下の3つの要素に基づいたシステムを構成する必要がある:
    – ID情報マスターDB
    – IDM(IDライフサイクル管理、フェデレーション)
    – SSO(シングルサインオン)

  4. IDaaS
    IDaaS(ID as a Service)は、SaaSに対するSSOを実現する専業のIDaaSのサービスとして展開されている。特に欧米では、社内のADとの双方向連携(オンプレ->IDaaS, IDaaS->オンプレ)を行い、ID管理を含めてSSOを実現している。 さて、問題はIDaaSが日本で普及するかということであるが、欧米と違いID管理のところをどのように実現するかという問題がある。日本では、人事が所有している源泉のID情報をもとにID管理を行う必要があり、全体的なワークフローあるいはCSVでのやり取りを含んだ日本型IDaaSが必要になる。EXGEN社では、extic(EXGEN Trusted Identity Service)により、この日本のエンタープライズクラウド市場で要求されるIDaaS構成への対応を進めているとのことである。
  5. 情報共有機会の増大に対する認証方式
    最後に、まったく違う企業間での情報共有(サブライチェーン、Industry4.0など)に対する認証をどのようにしていくかという問題がある。他社のIDまで管理することは実際には難しく、IDを発行することなしに認証を行うフェデレーション技術が重要になってくる。今まで述べてきたように、フェデレーションはクラウド環境では非常に有効なソリューションであるが、情報共有においても非常に有効である。簡単に言うと、IdPさえ立ててしまえば、それに基づいて認証し情報共有ができることになるからである。

以上のように、フェデレーションを中心としたID管理および認証基盤は今後益々重要になってくる。また、IDaaSの利用も拡大していくであろう。IDaaSについては、どのように信頼できるプロバイダを選定していくかが鍵になり、サービス契約をどうしていくか、また、リスクをどこまで取っていくことができるかを総合的に評価し利用していくことが必要である。

次に、JNSAのアイデンティティ管理WGの活動について、簡単に説明する。

まずWGの目的であるが、「アイデンティティ管理における、様々な課題をWG討議の中で検討し、必要性の啓蒙および導入指針の提示による普及促進、市場活性化を目的に活動している」ということで、クラウド環境での適用も含め非常に幅広く活動を行っている。メンバーも43名ということで、WGとしては多くの方が参加している。今までの成果物には、 「クラウド環境におけるアイデンティティ管理ガイドライン」という書籍を出版し、また、「エンタープライズロール管理解説書」をウエブページから公開している。

2015年として、6つのテーマを掲げており、特に「IDの融合と分離の課題検討」を進めている。また、「ID管理チェックリスト作成」を新たに開始している。これに対しては、CSAジャパンも協業しており、一緒に活動していきたい。

JNSAのアイデンティティ管理WGでは、非常に深い議論・検討が進められているので、興味のある人はぜひ参加して貢献していただきたい。

以上、この分野は非常に奥が深くまた変化も激しいので、CSAジャパンとしても継続して勉強会等を通して情報を発信していきたいと考えている。

IoTがもたらすさまざまな影響

日本クラウドセキュリティアライアンス
業務執行理事 諸角昌宏

IoTの活用がいろいろなところで語られているが、その実態はどうなのであろうか。IoTが、単なるバズワードで終わらないということは、5月に行われた「CSA Japan Summit 2015」において森川博之氏の講演でも触れられていた。森川氏によると、「データが集まれば、様々な産業が集まり、今までなかったもののデータが重要になり、これを扱うIoT自体が、産業セグメントを変えていく。特に、IoTが大きな影響を与える分野として、医療(医療に関しては、日本が世界で最大のデータを持っている)、土木系(地すべり対策としてセンサーを設置するなど)など、今までは経験と勘に頼っていたものに新たにデータが加わってくることで生産性の低い分野にチャンスを与えることになる」ということである(参照:CSAジャパンブログ)。産業セグメントを変えていくという新たな潮流をIoTが担うということで、1つの大きな変革になるということである。

9月18日に行われた「ID & IT Management Conference 2015」では、「IoT活用がもたらす産業・社会変革」というタイトルで東京大学先端科学技術研究センター特任教授 稲田修一 氏が講演を行ったが、新たなIoTの見方があって大変興味深かった。

稲田氏によると、まず、IoTの前にOT(Operational Technology)があるということである。OTは、企業間にまたがるバリューチェーンの最適化を図ることであり、いわゆるIndustry4.0の中核をなす考え方である。この最適化を行うには、企業間をまたがるデータ共有が必要であり、これがIoTにつながっていくということになる。さて、この企業間をまたがったデータ共有というものが日本でどのようになっているかというと、非常にお寒い状況のようである。まず、データの利用に対する考え方が間違っている。データは、ビジネスにおける課題の発見と解決のために使われなければならないところを、データをどのように活用するかというところに目が行っている。これは、多分に経営者の問題であり、データの利用を担当者に丸投げしているため、まったく新しいアイデアが出てこない。まさに、オペレーションとイノベーションの区別がついていない。まず、経営者が戦略・方針を示し、そのうえでデータを活用していくということが日本には求められるということである。

稲田氏は、もう1点、IoTが果たす役割について述べていた。それは、IoTが一般のインターネットと違い安全を必要とする点が重要であるということである。医療や自動車など、IoTが利用されるところでは、多くの部分で命に関わってくる。このような環境では、今までのソフトウエアのやり方を根本的に変える必要がある。バグが直接命に関わることになるので、今までのように利用者にバグ出しさせるとか、バグなのか仕様なのかがはっきりしない、はたまた、再現できないバグは修正できない(再現っていったい???)というようなことは許されなくなる。ソフトウエア関係者が良く使う「Best Effort」の対応などということは全く通用しない、保証「Guarantee」のある世界をIoTが作っていくことになる。つまり、IoTをきっかけにインターネットやソフトウエアの世界が大きく変わっていく可能性を秘めている。

IoTは、これからもさまざまな世界を切り開いていくことが期待できる。その中で、IoTをどのようにクラウドセキュリティに結び付けていくか。CSAジャパンのIoTワーキンググループでもいろいろと議論を進めているので、興味のある方はぜひご参加ください。

以上

「医療情報セキュリティセミナーin八王子」 レポート

2015年2月19日
日本クラウドセキュリティアライアンス事務局長
勝見 勉

医療情報セキュリティセミナーin八王子に行ってきました

CSAジャパンの代表理事である笹原英司さんは、ITセキュリティの専門家ですが、「医薬学博士」の学位を持っているというスゴイ人です。そしてまたその活躍の場も、古くは労働省とか、世界的リサーチファームとか、そして今は在日米国商工会議所のヘルスケアIT小委員会委員長であったりして、とにかく広い!! 更にはNPOヘルスケアクラウド研究会の理事でもあります。そしてわがCSAジャパンでは代表理事を引き受けるとともに、「健康医療情報管理」「ビッグデータ」「モバイルユーザ」の3つものワーキンググループのリーダーも引き受けてもらっています。

そんな笹原さんのリーチの広さを改めて知ったのが八王子におけるセミナーでした。会場は「コワーキングスペース8Beat八王子」という、起業家や市民活動の人や同好グループに活動の場を格安で提供している、コミュニティハウスみたいな場所で。集まった人たちも、IT周りでコミュニティ活動をしているCode for Hachiojiとかそういった仲間。濃くてアットホームな雰囲気の中で、笹原さんの2時間の熱演がありました。

講演タイトルは「健康医療分野の海外サイバーセキュリティ最新動向」。内容は「健康医療分野のサイバー攻撃に起因する海外の情報漏えい事例」「健康医療のセキュリティ/プライバシー規制とサイバーセキュリティの動向」「健康医療へのシビックテクノロジー適用とセキュリティ/プライバシーのリスク」と、とても濃いんです。

まず、アメリカでの、サイバー攻撃による医療情報流出の事例ですが、今月になって発覚したAnthemの8000万件の漏えい事件は衝撃的です。笹原さんもまずはこれを取り上げました。盗まれた情報には、名前、誕生日、医療ID、社会保障番号、住所、メールアドレス、雇用情報、収入データが含まれるとのこと。社会保障番号は実質個人番号ですから、それと名前、住所、生年月日が分れば、完璧になりすましされてしまいますね。この他にも数百万件に上る医療情報漏えいが、サイバー攻撃や盗難によって起きているようです。

また、年末世界的に注目を集めたソニー・ピクチャーズの情報漏えい事件では、セレブの情報などが関心を呼びましたが、従業員の保健情報も盗まれていて、被害に遭った従業員からの集団訴訟も起きているとか。またアメリカの集団訴訟は、賠償が決まれば全被害者が対象になるので、1件は少額でも莫大な金額になりやすいのだとか。この辺はさすがに、専門的で詳しいな、と脱帽でした。

健康医療のセキュリティ/プライバシー規制の話では、米国のHIPAAとHITECHを説明してくれました。HIPAAは1996年に成立していて、サイバーリスクが注目されるより前から、情報保護への対応は進められている、と指摘してくれました。連邦プライバシー法制がないなど、取り組み姿勢が強いとは思われていないアメリカが、割と早くから手を打っているのは意外で、さすがよく見ておられると、またまた感心させられました。

さて、こう書いていくと、何せ2時間の熱演なのでとても紙数が足りません。幸い、資料をCSAのwebで公開して下さったので、後は皆さん、直接資料から学んで下さい。そしてもっと知りたければ、「健康医療情報管理」ワーキンググループに参加されてはいかがでしょうか。
http://www.cloudsecurityalliance.jp/healthcare_wg.html

SLA-Readyがヨーロッパで発足

クラウドのSLAをガイドするSLA-Readyがヨーロッパで発足

2015年2月13日
日本クラウドセキュリティアライアンス 理事
諸角 昌宏

クラウドサービスの利用する場合、通常、SLA(Service Level Agreement)に基づく契約を行うことになります。CSAのガイダンスでは、「SLAが利用者に提示された時、サービスとプロバイダに対するサービスレベル、セキュリティ、ガバナンス、コンプライアンスおよび法的責任に対して期待される点が、契約上規定され、管理され、強制される」というように記述されています。したがって、利用者は、クラウドサービスを利用する前にプロバイダが提示するSLAを詳細に確認および理解し、クラウドサービスの利用上問題がないことを確認する必要があります。また、必要に応じてプロバイダと交渉しSLAの変更を行うことも必要になります。しかしながら、SLAを理解することは非常に難しいというのが現状です。特に、中小企業(SME)にとっては、クラウドサービスに対する専門家や知識の不足などから、SLAを理解することが難しい状況です。また、SLAの複雑で誤解を招く記述や、ワンクリックで合意しなければならないことが、中小企業のクラウドサービスの採用の足かせとなっています。

SLA-Readyは、SLAの共通の理解を働きかけ、SLAの標準化や透明性の確保を行っていくために設立されました。これにより、どのようなサービスを利用するかという企業の意思決定や信頼性についての情報を提供していくようです。

SLA-Readyは、ヨーロッパのクラウドマーケットの信頼性を構築することに貢献していくことになるようです。今後の動向に注力していきたいと思います。なお、CSAも、このコンソーシアムのメンバーですので、今後CSAがどのように関わっていくかも見ていきたいと思います。

SLA-Readyの情報は、http://www.sla-ready.eu/ で提供されていますので、今後の動向も含めて参照してください。

 

CSA勉強会の活用方法(第7回勉強会に参加して)

日本ヒューレット・パッカード株式会社
吉田 豊満

第7回CSA勉強会に参加してきました。第1回、第6回については都合が合わず参加できませんでしたが、これまでの出席回数としては良く参加できている(ハナマルです)と自負しています。参加することに意義があるかどうか分かりませんが、参加のたびに新しい発見や、今までにお会いすることのなかったような方々と、面会し会話できることはこれまた新たな意見や考えに触れることができ非常に有意義と思っています。

第7回の勉強会はテーマとしてはビックデータでした。ビックデータのセキュリティってデータベースのセキュリティじゃないのと思ってしまうのですが、それ以外にもビックデータを使用したセキュリティ分析があり、またまたビックデータの解析によって得た結果活用によってプライバシー侵害だとされてしまうという事は新たな発見でした。ビックデータについてはCSAーJC内のワーキンググループがあり、笹原さんが中心になって進められています。資料等は下記サイトを開いていただくと、参照できますので是非読んで頂ければと思います。
http://www.cloudsecurityalliance.jp/bigdata_wg.html
ビックデータの解析結果活用が脅威になってしまうという話ですが、ビックデータの解析精度が上がることによっていくらでもこんなことが発生してしまうのではと思いました。購買履歴を元にある人がこれからどんなものを購入するかといった予測をたてるのがビックデータ分析と思います。そして、この予測データを元に推奨商品を提案するというのがよくあるマーケティング活動だと思います。しかし、場合によっては、「こんなものを買うはずも無いのに勧められるのは迷惑である」といった文句を言う人も居ます。勧めるには勧めるだけの理由があるが本人は気づかないということもあります(ビックデータは知っているが、本人は知らない、憶えていないということでしょうか...)。例としてお話があったのは、娘が妊娠していることをしらなかった親が、娘宛に妊婦向けの商品案内をやたらと送ってくる、これは、娘を侮辱していないかと感じ取った事件です。しかし、実際には娘は妊娠していて、嘘ではなかったというのがオチのようです。迷惑と感じたときの受け取り方にもよるのですが、重大な問題を引き起こしてしまう可能性もあり、人によってはプライバシーを侵していると訴える人がでてもおかしくありません。

お勉強の話はこれぐらいにして、CSAの勉強会は1時間30分ぐらいで終了して、その後、勉強会にこられた方々で懇親会を行っています。缶ビールと乾き物で熱く語るというのがCSA勉強会後の懇親会スタイルです。普段私はIT系の方々との接点しかないのですが、この懇親会の場では弁護士の先生であるとか、元警視庁OBの方であるとか、今までお会いしたことの無い方々と面会してお話させていただく機会となっています。また、私のような常連メンバーも何名か居てセキュリティについて語るも良し、商売の話をしても良し、お遊びの話をしても良しで、楽しい仲間が増えていっているということを実感しています。

ぜひ皆さんもCSA勉強会を通じて新たな発見、新たな仲間を作っていっていただきたいと思います。次回の第8回勉強会のテーマは「金融向けクラウドの最新動向」とのことで、FISCベースのお話が聞けるようです。非常に興味あるテーマです。CSA勉強会には誰でも参加できますので奮って参加いただければと思います。
http://www.cloudsecurityalliance.jp/study.html

CSAガイドに基いたホワイトペーパー(第6回CSA勉強会より)

2014年11月26日
日本クラウドセキュリティアライアンス 理事
諸角 昌宏

CSA勉強会の内容をできるだけブログ発信していきたいと思います。そこで、まず、11月25日に行われた第6回勉強会より、株式会社 日立システムズの藤井康広氏が行った「CSAガイド等に基づいた日立システムズのクラウドセキュリティの取組み」について報告します。なお、勉強会の資料等については、以下のURLを参照して下さい。

http://www.cloudsecurityalliance.jp/Benkyokai/20141125/DLMenu.html

日立システムズでは、「クラウドサービスのセキュリティに関する取り組み」というホワイトペーパーを公開していて、以下からダウンロードが可能です。

http://www.hitachi-systems.com/cloud/whitepapers/index.html

このホワイトペーパーは、CSAが提供しているガイド(ガイダンス)に基づいて作成されています。勉強会では、その背景、概要等を説明していただきました。以下、その内容についてかいつまんで紹介します。

  1. ホワイトペーパーの必要性
    ホワイトペーパーは、以下の3点のメリットがあるため、クラウドプロバイダには有効です。なお、ホワイトペーパーを最初に公開したクラウドプロバイダは、アマゾンAWSとのことで、その後主なプロバイダがホワイトペーパーの公開あるいはウエブ上でのセキュリティ情報公開を行っているとのことです。

    • ホワイトペーパーで、プロバイダのセキュリティへの取り組みを知っていただき、お客様のプロバイダに対する不安を安心に変えることができる。
    • ホワイトペーパーから必要な情報をたくさん取得できるので、問い合わせが減る。
    • プロバイダの市場での認知度の向上が期待できる。

  2.  なぜCSAガイドか?
    ホワイトペーパーの作成にあたって、CSAガイドを使用した理由は以下の3点です。

    • グローバルな業界標準であること。ちょっとでも海外に進出している企業や海外から日本に進出している企業は、CSAガイドの内容を参照しています。また、RFPにCSAガイドの文言を入れてくるケースも多いとのことです。
    • 目的志向 CSAガイドは、具体的な手順等ではなく、目的レベルの要求事項で記載されているため、ユーザと共同して作成していく時に、コンサルの視点から有用です。
    • 網羅的 CSAガイドは、運用面、実装面で網羅的にまとめられていて、こちらもコンサルの視点から有用です。CSA以外のガイドは、ISMSとかの基準に偏りがちであるとのことです。

  3.  ホワイトペーパーの作成方針
    ホワイトペーパーの必要性に基づいて、以下のように作成しています。

    • 安心セキュリティに関する業界標準に幅広く対応していることを記述しています。これにより、導入コストの削減を可能にしている点がアピールされています。
    • 必要な情報を、より多く CSAガイドとの対応関係、対応状況を詳細に記述しています。また、ホワイトペーパーとは別に詳細な対応一覧表を作成しています。こちらは、一般には公開されていませんが、NDAベースでの提供を行っています。
    • 認知度向上ホワイトペーパーの他に、ダイジェスト版も公開していて、より分かりやすい形での情報提供をおこなっています。

最後に、以下の2点の要望がクラウドプロバイダとして上げられていました。

  • いろいろなガイドや規格が乱立しているので、何をやれば良いかが明確でないし、二度手間になることも多い。関係整備が必要。
  • クラウドセキュリティ規格の一元化が必要。

CSAでは、CCMなどを通して他の規格等のマッピングを行っています。日本でのマッピング(経産省ガイド、総務省ガイド、ASPICなど)も検討していきたい。