2023年4月3日
CSAジャパン 諸角昌宏
本ブログは、すでに英語のCAIQ自己評価レポートをCSAのSTAR Registryに登録しているプロバイダ(グローバルにクラウドサービスを展開するプロバイダ)が、日本語でのCAIQ自己評価レポートをSTAR Registryに登録する方法について記載します。
- 日本語CAIQとSTAR Registryの状況
まず、STAR Registryへの日本語CAIQ評価レポートの登録についての状況について説明します。- STAR Registryへの登録に必要なCAIQ評価レポートの内容(EXCELシートに書き込む言語)は、英語でも日本語でも可能です。
- STAR Registryのサイトは英語でできているため、登録方法、運用はすべて英語になります。登録時の手順(ウエブの登録用画面等)はすべて英語になります。また、STAR Registryの検索等の運用もすべて英語になります。
この状況を踏まえて、CSAジャパンでは、「日本語での評価レポートの公開方法およびLevel1セルフアセスメントの重要性について」というブログで、日本語で評価したCAIQをSTAR Registryに登録する方法を紹介しています。しかしながら、こちらはあくまで日本のプロバイダがSTAR Registryに登録する場合を想定していますので、すでにCAIQを英語で登録されているプロバイダが日本語CAIQを追加する方法が分かりません。そこで、その方法について説明したものが本ブログになります。
- すでに英語版のCAIQ評価レポートを登録されている場合の日本語CAIQ評価レポートの登録方法CSAグローバルに確認したところ、複数言語に対して、以下の対応を行っています。
STAR Registryの登録ページの以下のDocument Upload ページで、Supporting Documentにアップロードすることでできます。以下のようにすることで、英語版と日本語版の両方をアップすることができるとのことです。
Primary Document: 英語版CAIQ
Supporting Document #1: 日本語版CAIQSTAR Registryそのものはマルチリンガル対応していないのですが、複数のCAIQ評価レポートを公開する仕組みはできているので、これを使うことが可能になるということです。
なお、登録自体は本社(英語版を登録した部署)の方でSTAR Registryを担当されている方と共同して行っていただく必要があります。 - 日本語版CAIQ評価レポート登録後のCSAジャパンの支援
STAR Registryでは、日本語でCAIQ評価レポートを登録しているのを検索することができません。つまり、プロバイダが日本語で公開しているかどうかは、STAR Registryで該当するプロバイダの登録内容を確認してみないと分からないということになります。そこで、CSAジャパンでは、日本語でCAIQ評価レポートを公開しているプロバイダが一目でわかるように、また、日本語でCAIQ評価レポートを公開していることを周知できるように、以下のように支援しています。- CSAジャパンの以下のウエブページから、日本語版CAIQ評価レポートを公開しているプロバイダを紹介します。https://www.cloudsecurityalliance.jp/site/?page_id=19811
現在、「準備中」ということで、プロバイダの情報が整い次第公開を開始します。 - CSAジャパンのホームページの新着情報として紹介します。
- CSAジャパン会員及び連携団体向けメールニュース配信を行います。
- CSAジャパンのフェースブックグループから紹介します。
- CSAジャパンの以下のウエブページから、日本語版CAIQ評価レポートを公開しているプロバイダを紹介します。https://www.cloudsecurityalliance.jp/site/?page_id=19811
- 今後について
CSAジャパンは、上記の方法による登録について、CSA本部の担当者およびSTAR/CCM/CAIQの責任者と連絡を取って対応します。従いまして、何か問題が発生した場合には、CSA本部と連携を取りながら対応していきます。
それから、STAR Registryそのものをマルチリンガル対応にしていくことが必要と考えています。これに関しても、CSA本部と協議を進めていきたいと考えています。
以上