「ゼロトラストの原点を探る。ゼロトラストの造語を生んだStephen Paul Marshの時代からトラストをひも解く! ~情報科学におけるトラストの研究領域の変遷とゼロトラストの位置づけ」を以下のように開催いたします。
テーマ: 「情報科学におけるトラストの研究領域の変遷とゼロトラストの位置づけ」
概要:
トラストは、哲学、社会学、経済学、心理学など多様な分野で研究されてきた。本講演では、これらの歴史も取り入れ、情報科学におけるトラストに関わる研究の変遷を解説し、1990年代以降のitrust等のコミュニティの研究者を紹介します。欧米のこうした流れの中で、研究事例として、発表者が推進してきた情報セキュリティに関わる安心とトラストの研究を紹介します。
セキュリティ分野では、「トラスト」は、定義無しに使用されてきたが、昨今のゼロトラストをどのように捉えるかを皆様とともに考えて参りたい。
講演者:
村山 優子 (むらやま ゆうこ)氏 津田塾大学 数学・計算機科学研究所 特任研究員 岩手県立大学名誉教授
ゼロトラストWGリーダーからの講演者ご紹介:
ゼロトラストという言葉は1994年4月にStephen Paul Marshによりカナダのスターリング大学のコンピュータセキュリティに関する博士論文で発表された造語が原点です。
村山先生が推進してこられたのは“情報セキュリティに関わる安心とトラストの研究”であり、Marshとは、ACM CHI2006のTrust Workshopで出会われました。Marsh等は、2006年に情報処理国際連合(IFIP)のセキュリティとプライバシー保護委員会(TC 11)の下に新たなトラストマネジメントのワーキンググループ(WG11.11 on Trust Management)を設立し、年次国際会議TMを始め、TM2010は、村山先生が実行委員長となり、盛岡市内で開催しました。その後の本会の、TC11委員長やIFIP副会長に、日本人女性として初めて選出されました。情報処理学会においては、コンピュータセキュリティ研究会主査、セキュリティ心理学とトラスト研究会主査、理事、監事、セキュリティ委員会委員長などを歴任されており、2014年度の功績受賞者であります。ロンドン大学時代に培われたたぐいまれな語学力とコミュニケーション力で、国際的に広く厚い研究者ネットワークを築き、本分野の国際交流に大きく貢献をなさいました。
この度はCSA Japan ZeroTrustWGのAdvisorに就任いただきました総務省ガイドライン策定委員会座長であり東京電機大学名誉教授である佐々木良一先生のご紹介により、
ZeroTrustWGリーダの伊藤が正式な依頼を行い、実現するものです。
日にち
2023年11月17日(金)
場所
ウエブ会議での開催となります。アクセス方法は、参加者に後日ご連絡します。
参加費: 無料
スケジュール
- セミナー、Q&A: 18:30-20:00
募集人数
250名
資料について
資料の配布については、まだ決まっておりません。決まり次第、参加者向けにご連絡します。
資料の利用条件は以下になりますので注意してください:
•本セミナーに参加するに際しての参考としてのみ利用してください。
•複製・転載等を希望される場合は、お問合せページより、CSAジャパンまでお問い合わせください。
•本資料に関する一切の著作権は、筆者および一般社団法人日本クラウドセキュリティアライアンスに帰属します。
CPEについて
本セミナーでは、CPE(継続的教育プログラム)の受講証明書は配布いたしません。
お申し込み
申込受付は終了しました。