第6回CSA関西・健康医療WG公開ワークショップ「医療におけるAI利用とクラウド」

第6回CSA関西・健康医療WG公開ワークショップを以下のように開催いたします。

主催:日本クラウドセキュリティアライアンス関西支部

テーマ:「医療におけるAI利用とクラウド」

日本クラウドセキュリティアライアンス(CSAジャパン)関西支部は、関西発スマートヘルスケアにおけるグローバル展開支援共通ICT基盤の検討に向けて、健康医療/ライフサイエンス領域の技術者やクラウドユーザー、プラットフォーム関連サービス事業者等を対象に、ワークショップを実施します。

講演1:「医療におけるAIとロボットの脆弱性について」

医療におけるAIは、一見中立で常に正しい様に感じます。ただAIの教師データのバイアスや、ソフトウェアに起因する脆弱性は大変なるでしょう。また医療におけるロボットやIoTデバイスは安全性(=Safety)についてはよく考えられている場合が多いですが、脆弱性(=Security)についてどうでしょう?今回は過去、福島で行われた医療セキュリティハッカソンで発見された脆弱性やリスク、そして医療ロボットにおける今後の課題などをお話ししていきます。

講師:山寺 純 

OWASP Fukushima Chapter Leader
株式会社Eyes, JAPAN/代表取締役チーフ・カオス・オフィサー

1968年、福島県会津若松市生まれ。1993年、日本で初めてのコンピュータサイエンスの単科大学である会津大学の事務局で通訳翻訳員として働き、インターネットに出会う。その後1995年に大学生と会津大学初のスタートアップ企業として「魔法と区別がつかない優れた技術を創造する」をビジョンに「あいづ・ジャパン」を創業し、以来、ウェブサイトの構築やモーションキャプチャを使った医療動作解析やCG制作のみならず、VR, AR, ロボティクス、ヘルスケア、サイバーセキュリティ、AIなど先進的なプロジェクトを多数手掛ける。2012年にはチームがロシアのハッキングコンテストであるPhDays 2012のCTFで日本人としては初めて9位入賞、また日本で初めての医療ハッカソンを開催(のちにセキュリティ/IoT/バイオ分野へ拡大)、2013年には、アメリカ・シリコンバレーで行われた「Health 2.0」のハッカソン、デベロッパーチャレンジに日本代表として参加し、優勝。世界各国の77地区の代表チームの頂点に立つ。また日本で行われたWebセキュリティの大会OWASP Hardening One Remix 2013優勝、2015年TEDxKobeスピーカーでもあり、今まで累計で250名以上の優秀な人材を輩出している。最近はポストシンギュラリティな生き方を模索するため、sakesenpaiとしてフランス、オランダ、アメリカなど国内外で日本酒、発酵文化の啓蒙活動や、人類の宇宙進出を睨んだ食の再定義をするため、ガストロフィジクス、ボットソーシング、AIを使った機械的創造性、サステナビリティやサーキュラーエコノミーなどの研究開発を行っている。また自社でも11ヶ国から来たエンジニアとともに、女性の社会進出を支援する活動にパッションを持ち、ダイバーシティ&インクルージョンやジェンダーの様々な活動を進めている。一般社団法人LivingAnywhere理事、Safecast顧問、厚生労働省医療系ベンチャー・トータルサポート事業(MEDISO)サポーター、MIKO Holistic Wellness Opinion Leader, TEDxAizuwakamatsu Co-Founder, OWASP FUKUSHIMA Chapter Leader、Border Session公式アンバサダー(オランダ)、Orange Fab(仏)、経済産業省TCP, Emmersion Program, 飛躍/始動プログラム選出、Research Studio 2021 powered by SPARKメンター
https://www.linkedin.com/in/junyamadera/

講演2:「最新事例に学ぶクラウドネイティブな医療AIのセキュリティ」

講師:笹原 英司 

日本クラウドセキュリティアライアンス 健康医療情報管理ユーザーWGリーダー
OWASP Los Angeles Chapter メンバー

CSA関西ブログ:医療クラウドにおけるランサムウェア攻撃予防対策

海外では、クラウドストレージからの患者画像の漏えい/流出、ホワイトハッカーを起点とした医療関連業務支援ロボットに関する脆弱性情報の発出・共有など、クラウドを利用した医療AIの導入が期待される領域で、様々なインシデント情報が共有されています。今回は、クラウドインシデントレスポンスや脅威モデリングの観点から、海外の最新動向およびCSAの取組を紹介します。

参考情報:
・Cloud Security Alliance「CSA Medical Device Incident Response Playbook」(2021年11月8日)
https://cloudsecurityalliance.org/artifacts/csa-medical-device-incident-response-playbook/

・MITRE Corporation「MITRE AND MEDICAL DEVICE INNOVATION CONSORTIUM CREATE PLAYBOOK FOR THREAT MODELING MEDICAL DEVICES」(2021年11月30日)
https://www.mitre.org/news/press-releases/mitre-medical-device-innovation-consortium-playbook-for-threat-modeling

・Cybersecuriy & Infrastructure Security Agency (CISA)「ICS Advisory (ICSA-22-102-05) Aethon TUG Home Base Server」(2022年4月12日
https://www.cisa.gov/uscert/ics/advisories/icsa-22-102-05

日時:

2022年6月3日(金) 18:30-20:30

受付:18:20
オープニング:18:30-18:35
講演1:18:35-19:20
講演2:19:20-20:05
パネルディスカッションとQ&A:20:05-20:30

場所・参加方法:

新型コロナウイルス対策のため、Microsoft Teamsを使用するオンライン開催となります。
参加方法は、お申し込み時にいただいたメールアドレスにご連絡差し上げます。

参加費:
無料

募集人数:
250名

CPEについて:

CPE(継続的教育プログラム)の受講証明書は提供いたしません。

申込を締め切りました。